乾癬ノート

薬を使わず乾癬と付き合う。いろいろ試したことを記録します。

【乾癬】グルテンフリーの効果

乾癬が寛解する前の2年ほどはグルテンフリーをしていました。今振り返ってみて、乾癬を寛解するためにグルテンフリーをやる意味はあるのかどうかについて解説していきます。

 グルテンフリーとは

 小麦を原料とするものを毎日のように食べていると、アレルギーが悪化しやすいといわれています。例えばパスタやうどん、ラーメン、パンなどの主食から、ケーキ、クッキー、ドーナツどのスイーツ。そして餃子や肉まん、ピザ、お好み焼きなどなど、あげたらきりがないくらい、たくさんのものに小麦が使われています。

 小麦の中にはグルテンという成分が含まれています。このグルテンのおかげでパンをふわふわにしたり、うどんやパスタをモチモチの食感にすることができるのです。

 しかしこのグルテンは腸に小さな穴を空けやすくし、その結果「腸漏れ(リーキーガット症候群)」を引き起こします。その腸漏れを防ぐために、小麦を食べすぎない食習慣を心がけることが必要で、その食生活をグルテンフリー」と呼びます。 

 

 グルテンには依存性がある

「パンやスイーツが大好きで、どうしてもやめられない」という方がいらっしゃいます。しかしグルテンには依存性がある」ということを覚えておきましょう。

今売られている小麦は改良に改良を重ね、昔の小麦の40倍にもなるグルテンが入っているそうです。「パンが大好き」という方も、実はグルテンに依存している状態」なのかもしれません。「パンがどうしてもやめられない」と感じる人は少しずつ減らしていきましょう。しばらくすれば、あんなに食べたかったパンに対して「依存」している感覚はなくなるはずです。依存から脱することができれば、食べるのを週に1~2回だけに制限したりと、グルテンと適切な距離を保った食生活を心がけるようにしましょう。

グルテンフリーで乾癬が良くなるのか

 結論から言うと、グルテンフリーだけでは乾癬は良くなりません。やはり原因は腸内環境ですので、食生活全般に気を付ける必要があります。ある特定の食べ物を除くだけで乾癬が良くなるほど単純ではないのです。

グルテンフリーをやるとどうなるか

 一番実感したのは、食事の後に眠くならないことです。今までは食後1~2時間ぐらいは眠くて集中できないことが多々ありましたが、グルテンフリーをやるようになってからはそれが無くなりました。色々と食事に気を付けているせいもあったのかもしれませんが、身体への負担が軽減されたような感覚です。

グルテンフリーをやる前の注意点

 グルテンフリーをやる前に、何のためにグルテンフリーをやるのかを再確認しましょう。「え?乾癬を治すためでしょ?」って思った方はちょっと待ってください。もし、小麦に含まれる「グルテン」そのものが乾癬の原因であれば寛解することができますが、そう単純な話ではありません。ここで大切になってくるのは「腸内環境を改善するためにグルテンフリーをやる」という意識をしっかり持つことです。

食べ物をジャッジしないこと

 どうしても「〇〇を食べているからきっとそれが原因だ。これを食べなければ改善するかも」という意識のもとに食事制限をされている方がいるようです(昔の私がそうでした)。しかし、本当の原因は自らの腸内環境にあります。腸漏れを引き起こしているから、アレルゲンとなるたんぱく質が体内に侵入し、様々な不調を引き起こしてしまうのです。フードアレルギー検査で引っかかったものがあっても、腸漏れを改善することができれば、体内(血中)に細菌などが侵入しなくなるためにアレルギーが改善されます。原因を食べ物のせいにするのではなく、自らの腸内環境の悪化が原因であるという認識で食事の制限をしてみましょう。